【妊婦健診費】妊娠してから出産までにどのくらいお金がかかる?

お金の基礎知識
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妊娠が判明すると、いよいよ妊婦健診が始まります。妊娠中の女性にとって、妊婦健診は母子の健康管理に欠かせないものですが、いったいどれくらいの費用がかかるでしょうか。この記事では、妊婦健診ではどのようなことをして費用はどれくらいかかるかなどについて詳しく解説します。

妊婦健診とは?

妊婦健診の目的は、妊娠中のママと赤ちゃんの健康状態を定期的に確認することです。妊婦健診を受けていれば、ママや赤ちゃんに何か異常があった場合でも早期に発見して適切に対応することができます。

また、健診を通じて主治医や助産師に妊娠中の注意点や出産準備のアドバイスなど、妊娠中に抱える不安を相談することができます。妊娠期間中を安心して過ごせるよう積極的に受診しましょう。

妊婦健診ではどんなことをするの?

厚生労働省は、妊娠してから出産するまでに妊婦健診を14回分受けることを標準としています。妊婦健診を受けられる主な場所は病院、診察所、助産院などです。

医療機関の方針や主治医の判断により健診の回数や必要に応じて行う医学的検査の内容は様々。受診する医療機関によって費用が大きく変わることもあるので、どの医療機関を受診するか事前に調べてみましょう。

参考までに、標準的な「妊婦健診」で行われる内容を紹介します。

初診から出産まで毎回行うこと

尿検査、体重測定、血圧測定、浮腫、腹囲検査などの基本検査などを行います。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの早期発見や、赤ちゃんが順調に発育できているかを確認します。

検査名内容
尿検査・血圧測定血圧の上昇、たんぱく尿や尿糖の有無を確認。
体重測定毎回測定し、前回と比較して著しい体重増減などがないか確認。
腹囲・子宮底長測定子宮が妊娠週数に応じて大きくなっているか確認。
出典元:厚生労働省「 “妊婦健診”を受けましょう」

必要に応じて行う医学的検査

厚生労働省では、以下のような検査を標準的な例として紹介しています。ただし、実際には医療機関の方針や主治医の判断により検査の内容や回数は様々です。

検査名 検査内容 受診時期・回数
血液検査 血液型 赤ちゃんとの「血液型不適合」がないかABO血液型・Rh血液型を確認。 妊娠初期に1回
不規則抗体 赤ちゃんが「黄疸」になる可能性がある不規則抗体の有無を確認。
風疹ウイルス抗体 赤ちゃんに影響がでる「風疹」に感染していないか確認。
その他感染症検査 「B型肝炎」、「C型肝炎」、「HIV」、「梅毒」などの感染の有無を確認。
HTLV-1抗体 母乳を介して感染する可能性のある「HTLV-1抗体」に感染していないか確認。 妊娠30週までに1回
血算 貧血や血小板減少などの異常がないか確認。 妊娠24週~35週に1回
血糖 糖尿病の可能性がないか確認。 妊娠36週~出産に1回
超音波検査
(エコー検査)
お腹や膣内から超音波を当ててお腹の中の様子を画像で確認。妊娠週数や赤ちゃんの発育状態、胎盤の位置、羊水の量などがわかります。 妊娠初期~出産までに合計4回
子宮頸がん検診 子宮頸がんがないか確認。がんの進行度によって妊娠継続か治療優先かの判断を行います。 妊娠初期に1回
性器クラミジア 赤ちゃんが産道を通るときに感染する細菌。膣内の粘液を採取して検査し、感染の有無を確認。 妊娠30週までに1回
B群溶血性レンサ球菌 妊娠24週~35週に1回
出典元:厚生労働省「 “妊婦健診”を受けましょう」

妊婦健診の実際の費用はどれくらい?

妊娠は病気ではないため、妊婦健診を受診する際の費用は全額自己負担が原則となります。合計の費用は10~15万円程度です。

ただし、現在では自治体が妊婦健診費の一部または全額を助成してくれる制度があるので妊婦期間を通して発生する健診費用の自己負担額の合計は3~7万円程度まで抑えられるようです。

どうやったら妊婦健診費の助成が受けられるの?

産婦人科で妊娠の有無を調べ、妊娠が判明したら妊娠届を自治体に提出することで、母子健康手帳とともに妊婦健診費助成の受診票が受け取れます。

妊娠初期から出産までに14回程度の妊婦健診を受ける必要がありますが、現在ではすべての自治体で14回以上の助成があり、助成回数無制限の自治体も増えています。

妊娠の有無を確認する初診ではまだ妊婦健診費助成の受診票を受け取れないため、初診の費用は全額自己負担となります。

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